この車を見つけたときは驚くなんてもんじゃなかった。極東ではほとんど見かけることのないモデルが、遊ばれてボロボロになっているなんて。
最大の特徴たるウイングも四灯あったはずの別パーツのライトも欠けている。南欧生まれのPROTOTIPOは繊細だったが、繊細過ぎたのだろう。
実車がついぞレースに出場しなかった一方、ミニカーは過酷なレースを走りぬいたようです。ゆがんだカウルはテープで止められた跡があります。しかしサスペンションはまだきちんと動作します。また、各所に開けられたダクトも様になっています。
スペイン製ミニカーの初紹介となりましたが、ギスバルのほかにもスペインにはまだまだ面白いメーカー、車種があります。いつかは手に入れて紹介したいですね。
文責:ハジメ・ニノマエ