手のひら駐車場日誌

 高純度ダイカスト部 貧乏コレクターの備忘録

ル・マンスペシャル(第三回)ーMINI DINKY FERRARI 250LM

MINI DINKY FERRARI 250LM

なぜ限りがあるはずのル・マンスペシャル企画で早くも同じメーカーの車が紹介されるのだろうか。答えは簡単。フェラーリにはかっこいいルマンカーが多すぎる。というわけで今回はその名にLMを背負った生粋の耐久マシン、250LMのミニカーを見ていきましょう。

250LMのデザインで特に印象的な所はやはりキャノピー後ろのラインがすとんと落ちている点でしょう。この部分の潔さは曲線の連続であることが多いプロトタイプカーの中にあって非常に目立ちます。また、LMというだけあってル・マンでは1965年に優勝するなど輝かしい戦績も持った車です。

本来はカウルが開き、エンジンの彫刻を楽しむことができました。

MADE IN HONGKONG FOR MECCANO LTD
香港工場で作ったという表記はこの時代の欧米資本のメーカーに見られます。

さて、MINI DINKYというブランドも初出なので軽く説明しておきましょう。標準スケールである所の1/43ミニカーを長く作ってきたDINKYブランドの小スケールです。登場の時期が遅くすぐにスーパーファストの時代が来てしまったこともあってか数はあまり多いとは言えず、軽視されがちな香港製のミニカーの中でも非常にコレクティブなブランドです。しかし合金の問題から経年で崩壊するモデルが存在することも報告されており未開封新品状態のモデルでも安心できません。

文責:ハジメ・ニノマエ