手のひら駐車場日誌

 高純度ダイカスト部 貧乏コレクターの備忘録

ガスタービンの咆哮 ─Tintoy Howmet "TX"

Tintoy W.T.512 Howmet "TX"

ガスタービンエンジンというのは、軽くて小さいわりにパワーが出るので、航空機によく利用される。じゃあ、それ、レーシングカーにも使えないか?という発想のもと、制作されたのがこのHowmet TXです。

TXというのは”Turbine experimental”の略で、直訳すると『実験用タービン』となります。車名のHowmetは、航空産業ファンの諸兄ならご存じの、Howmet社です。あのHowmet社です。大事なことなので二回ry。(名前は知ってますが、詳しくは知りませんすみません)

閑話休題…。

まあ、とりあえず、実車の話はWikipediaでも読んでもらって、ミニカーの話をしましょうか。

WT

前回前々回とジルメックス、ヤトミンと紹介してきたので、このメーカーを紹介しないわけにはいかないでしょう。香港系ミニカーメーカーといえば…な、W.T.とT品番でおなじみ、TinToy/Tin'sToyです。

それでは、Tintoyより、Howmet TXです。60年代ル・マンカーらしい、流麗なフォルムが美しい一台ですね。

似ているかどうかは問題ではない。

とりあえず、実車と似ているかと言われたら否ですが…(そもそも象徴的なガスタービンの排気管の位置が違うじゃん)

背中は膨らんでますが、エキゾーストはありません

参考↓(Wikipediaより)

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2d/Howmet_TX_2_Exhaust.jpg/1024px-Howmet_TX_2_Exhaust.jpg

まず、この車が3インチミニカーになったことを喜ぶべきでしょう。似ているかどうかは二の次です。私は、このミニカーでこの車の存在を知りました。小さい車体にガスタービンエンジン。航空屋としては大興奮のマシンです。

フォードvsフェラーリばかりがフィーチャーされがちなこの時代のル・マンで隠れた名車の存在を教えてくれたTintoyには感謝しかないのです。

W.T.512

香港製。