前二人の比較的濃い記事をご覧になった方はミニカー趣味が一体何なのか、疑問符がついている頃でしょう。というわけで今回はとあるモデルから、ミニカ―の出自を探るのに欠かせない部分を見ていきましょう。
どんなミニカー、リサイクルショップの片隅につるされているようなものも専門店のディスプレイケースで輝いているようなものも、裏返せばその出自にたどり着くことができる情報が必ずあるものです。特に価格帯が低いものほどおもちゃとしての側面が強くなるため低価格でその機能を満たすことが求められます。その結果、裏面に生産国以外の情報が全く書かれていないものでも、各社の工夫を凝らした作りからある程度の出自を探ることができます。
さて、ここからはジクのアウディに戻って見ていきましょう。メーカーのロゴを入れると4段に分けられる情報は上から車種名、品番、メーカー名、生産国となっています。ある程度メーカーのはっきりしている大抵のものはこれらの情報が書かれています。また、特許や権利に関する情報、果てはミニカーを作るときに参考にしたと思われる他社のモデルの名前が書かれているものまであります。ミニカーを収集、購入する際に気にしてみると面白い発見があるかもしれません。
最後にボディに刻印されたエンブレムを見てみましょう。
おや...？
気づきましたか？表と裏で車種名が違っています。というわけで裏表が揃わないというなかなか見かけないミニカーの紹介でした。
おまけ
文責：ハジメ・ニノマエ
