まだ見ぬホイールを
香港に行ったら必ず一台はプレイアートを買おうと心に決めていた。そんな車はショーケースでひっくり返っていたローバーだった。いよいよplayartのブランドも最期の時が近づいてベースプレートはプラ製になり、いつもの5ドットの梅の花のようなホイールも5スポークとなった。
しかし実際末期のプレイアートを日本で見る機会は非常に少ない。あってもサクラカーとして売られた数台やガチャガチャで出たらしきものなど当時から手に入れることは困難であったことが容易に想像できる。
というわけで若干傷んではいたがこのモデルを手に入れた。薄い5スポークはかなりタイヤが厚ぼったくなくて良い。開閉可能なリアハッチも心配ない動きを見せる。非常によくできたおもちゃだといえるだろう。
さて、このブログを見ている人はSOx氏のFAIE回も読んでいるだろう。FAIE回に登場したカタログも香港で手に入れたもののひとつである。そして同時にGuisvalやEdocarといった欧州メーカーからGingellやFAIE、Wellyといった香港メーカーまで3インチとして名前を広く知られたメーカーのカタログを入手した。これはどうやら見本市などで配られたもののようで中には名刺や仕入れ値の表、いくつかのカタログには担当者の連絡先と思われるメモが残されていた。
この中にplayartを集めている人間なら誰しも気になるであろう、GATAのものが含まれている。GATAに引き継がれた金型が、ミニカーだけでなく鉄道模型(かの有名な485系も載っていた)なども品番と共に記載されていた。
このロンドンバスは我々のブログのヘッダーでもおなじみだろう。GATAのカタログなのでplayartの文字は消されている。表に出ない資料とはいえかなり適当な黒海苔
ロールスロイスにはCANCELLEDと書かれているが、実はこれ以外にも有線のリモコンカーのロールスロイスにもCANCELLEDのスタンプが押されていた。こうなってくると否が応でも思い出されるのがYatmingのロールスロイスであろう。Yatmingのロールスロイスは同時期の青箱によく似たコンチネンタルMk4がタンポ時代まで生き残ったのに対し、タンポのついたモデルを全く見ない。このあたりロールスロイス社と香港系メーカーに何かあったのだろうか。まあサマーのゆるゆるのロールスはなぜか許されて(?)いるが。
文責:ハジメ・ニノマエ