期待はあった、希望も
ダイヤペットの1/65を初めて見たのは中野だった。その時はまだ見ぬ国産車の、しかも1960年代のセダンモデルがあったのかと感動することしきりだった。その時は130セドリックらしき車があり、改めて調べてみるとクラウンとセドリックの二種類のみが作られたということがわかった。そしてかなり珍しいものであるということも。
しかし何が起こるかわからないものです。実際に手に入れて持ってみるとまず驚くのはその重さです。それもそのはず、ミニカーに使われる金属としてはほとんど見かけなくなったアンチモニーで作られています。
ヨネザワはどうやらここからラインナップを増やそうと考えていたようですが、この時はクラウンとセドリックにとどまりました。ヨネザワが本格的な小スケールのブランドを投入するのはチェリカシリーズまで待たなくてはいけません。しかしその間にも市場の情勢は変化していました。ヨネザワの1/65シリーズが他の小スケールミニカーのような大量生産に耐えられたのか疑問が残りますが、このシリーズが拡大された未来がどうだったのか。秋の夜長の空想はとどまるところを知りません。
文責:ハジメ・ニノマエ