それでいいのか？否
WELLYの300SLが300ZLと表記していた。しかしそれだけで香港系の300SLは判断できない。ジルメックスが送り込んだ300SLはジャーマンシルバーの鈍く光る傑作だった。
これぞまさしくPシリーズの本領発揮といった出来栄えです。すべて金属でできたボディは持ち重り感十分。経年で塗装が擦れた部分をもいぶし銀の魅力に変える。そして何より……
いつもならキャストの薄さをよくは言わないけれど、この薄さはとてもいいではありませんか。この薄いドアの外側を猛スピードで流れていく景色を想像するだけでこの開閉可能なドアは十分な価値を生み出しているといえるでしょう。
後ろから見るのもなかなかいいですね。
さてWELLYとジルメックスにこれだけの差があることからだんだん理解され始めている諸氏もいるでしょうが、香港系メーカーの良い点は必ずしも種類豊富なところだけではありません。様々なメーカーが上から下までニーズに合わせてデザインしその価格帯で勝負するという構図が存在したということもMADE IN HONG KONGの強みの一つです。
つまりこうも見ることができるわけです。WELLYの300SLもまた一つの完成形だったのではないか、と。コストカットでベロサスを採用しながらグリルは凝っていましたし。
個人的にZylmex/ZEE Toysは裏の表記が多ければ当たりだと思っています。
文責：ハジメ・ニノマエ
